2001年10月15日月曜日

当日朝、法律事務所へ

昨日決めたとおり、朝一で法律事務所に向かう。

ひどく青ざめた顔で(後で言われたのだが)、経緯と今後の相談。

最初に犯罪行為ではない、単に払えなくなっただけじゃないと言われ、

妙に落ち着いた。これで盾ができたのかな、と感じていた。

とうとう、銀行閉店時間15時経過するも、案外連絡なし。

17時頃から先ずはメインバンクから携帯に連絡あり。

当然ながら携帯の電源は落としてあり、臨時のウィークリーマンションにて

手続きに入り、即入居する。

夜は開き直って携帯にかかる電話を全て受けた。

10分おきにかかる電話、全てに謝るしかなかった。

信頼していた業者も手のひらを返したような態度で挑んでくる。

この日から携帯が止まる1週間くらいが、人生で最も暗かったかも。

2001年10月14日日曜日

事実上の倒産を決意(前日夜)

何も贅沢もしてない。自分用に私物も買ってもいない。

ただただ毎月毎月、経営する会社の資金繰りに追われていた。

従業員の給与だけは最優先して払ってきた。

しかし、今後の展開見込みも考慮し、Xデーの前日に

当時の幹部を集め、それぞれの見解を出し合った。

明日の手形期日分の決済がもはや不可能だ。

後で思えば、落ち着いて対処し、まだ打つ手はあったかもしれない。

皆で出した結論は明日朝一で法律事務所に駆け込む、つまり

明日から営業を停止することにした。

この時は、その後に大変な毎日が訪れるとは考える余裕すら無かった。